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クルミの木たち

 小屋の傍の小川に降りる土手の斜面に大きなクルミの木が6本生えている。この土地の地主の先代の方が、我が子らが生まれた時に植えたと聞く。半世紀の時を刻む木々である。その木々は秋の初めにたくさんの実を大地に落とす。私たちはそれを拾い集め、実を洗い、多くの知人にお裾分けをし、悦ばれている。

 初めてこの地を訪れた時、このクルミの木たちは、枝に繁る葉もたわわに成る実も既に落とし、木枯らしの中の雪景色の中に黙って立っていた。そして傍を流れる小川だけが、季節の移ろいを語りかけるように、せせらぎの音を立てていた。

 半世紀もの時を、少しも変わることなく静かな音を奏でていたのであろうか、このクルミの木たちと梢をふき抜ける風たちと、傍の小川のせせらぎは。植えし人は既に老い、その子らと新たな住人達は、その優しげな葉音の中で実りの秋を愛おしむ。


家の位置決めを眺めるクルミの木たち

   家の位置決め作業を見ているクルミの木たち


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テーマ : 社会福祉士
ジャンル : 福祉・ボランティア

ちろりん村ブログの開設にあたって

 長野県信州駒ヶ根の地に気に入った土地を見つけ、ここにこそ移り住むと決めて2年半が過ぎ、今月やっと新居の新築工事着工の日を迎えた。新居建築に先立こと2年前、知人の紹介で譲り受けたログハウス(とは言っても6畳一間の丸太小屋であるが)を移築することから、我々の田舎暮らしの序盤はスタートした。金曜の深夜に家を出て土日をこの丸太小屋の工事に過ごす、何度妻と通って来たことだろう。何度友人夫婦を無理に誘って来たことだろう。それは当初見込の3か月を大幅に超え、8月の盆休みに始めた工事は年を超え翌年1月にやっと完成した。完成とはいえ、電気もガスも上下水道もない、ただただの小屋である。もちろんトイレも無い。

 田圃の片隅の中央アルプスを仰ぎ見る一角で、中年夫婦が毎週土日に丸太を積み上げていく風景は、地元の人々の興味をそそらずにはいられなかったに違いない。その丸太の積上げ工事の合間、時たま傍らを通る近隣の人たちが世にも不思議なものを見るように声を掛けてくれる。その問いかけはしかし、異質なものを拒絶するような声音は決してなく、西日を浴びて穏やかに照り映えるアルプスの稜線のように優しさが溢れていた。

 定年を真近に控えた時、第二の人生を地域福祉と成年後見活動に賭けてみようと思い立って5年が過ぎた。社会福祉士の資格取得の為の勉学とそれに続く専門分野の研修の中で、多くの人々と出会い新たな繋がりを積み重ねることができた。これまでのサラリーマン時代とは一味違った広がりと深みのある人と人とのつながりである。

 これからこの駒ヶ根の地に家を建て、ここに移り住み、初めての土地に初めての人々とともに、その風景の中に溶け込み、これを慈しみ、そして新しい風の通いを育てあう、それは世界中のどこよりもエキサイティングでスリリングなことに違いない。

図2縮小版

ちろりん村から中央アルプスを望む

図1縮小版

  丸太小屋の完成




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プロフィール

ちろりん村村長

Author:ちろりん村村長
衛藤史朗です。
九州で生まれ、東京でサラリーマンをやっていました。定年とともに信州駒ケ根の地に移り住み、ここを終の棲家として、成年後見活動を柱に地域福祉の増進に貢献する所存です。
趣味は剣道。

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