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胃瘻

 父の容態が胃瘻造設の是非を決めなければならないところまで悪化してきた。食欲が落ち点滴で栄養補給を続けてきたが、嚥下機能も弱まり食事中咳き込む度合が急激に増し誤嚥の危険性が無視できない。発熱で急遽病院に入院し、今は医師の判断で絶飲食となっている、と共に胃瘻造設の判断を求められている。

 本人の意思をなんとか確認しようと試みる。胃瘻のなにかをどこまで理解出来ているのか心もとないが、「90年以上生きてきた、後何年いきなきゃならんのかなあ」とつぶやく。これを胃瘻の拒否と理解すべきかどうか迷うが、そうと理解した。それは私の思いとも重なる。単に延命のためのものであれば、それは本人にその苦しさを延々と続けさせることになる、それは避けたい。しかし、単に生きていることであっても、生きていてほしい、その葛藤は続くが、医師には胃瘻はしないでほしいと伝えた。

 また一方、駒ケ根で自宅に引き取り在宅での介護・看護の道を探してきた結果、近隣に終末を自宅で迎えることを大きな目的としそれを実践している訪問介護の事業所と訪問医療の診療所の存在を知った。これならば父を自宅で看取ることができそうだ。それを土産話に父に話した。父は、「ありがたいのう、早く駒ケ根に行きたいのう」とはっきり言った。私と一緒に住むことに大きな希望を持ったようである。

 今の状態では、九州から信州への長時間の移動は不可能である。その体力を回復し、口からの摂食を目的とした介護・看護が今の老人ホームで可能ならば、胃瘻は一つの手段として前向きに捉えることができるのかも知れない。しかしそれが結局できず、胃瘻に繋がれたままの状態から抜け出せない状態に陥ってしまうかも知れない。一旦胃瘻はしないと医師に伝えたが、今また悶々としている。
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プロフィール

ちろりん村村長

Author:ちろりん村村長
衛藤史朗です。
九州で生まれ、東京でサラリーマンをやっていました。定年とともに信州駒ケ根の地に移り住み、ここを終の棲家として、成年後見活動を柱に地域福祉の増進に貢献する所存です。
趣味は剣道。

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